ご案内

周りの人たちには「頑張ってね、応援しているから」「きっとあなたなら大丈夫よ」とポジティブな言葉をかけましょう。
他の人に対してマイナスイメージの言葉を使わないようにするのと同様、自分に対してもマイナスイメージの言葉は使わないようにしましょう。
「私はいつもドジで」とか「もうトシですっかり衰えました」などと卑下しすぎるのはよくありません。
自分に対して「どうせ私なんか」という言葉を使わないことです。
自分を少しでもよくしようという気力が感じられません。
特に「どうせ」という投げやりな言葉を使いはじめたらおしまいです。
人間は生まれながらに平等です。
かけがえのない存在として侵すべからざる人権を与えられています。
しかしそのことを自覚し、少しでも自分を磨き、人のためになることをしようと努力するか、いい加減に投げやりな日を送るかで、人間の格は違ってきます。
品格のある人間になる、人を傷つける言葉は口にしない、できるだけ折り目正しいきちんとした美しい日本語を話すように意識する-こうした日々の行いを続けることによって、大きな違いが生まれてきます。
外国語会話を覚えるときに、一番重要な言葉は「ありがとう」にあたる言葉です。
ありがとうという言葉によって、見知らぬ外国人の心の扉を開けることができます。
道を教えてもらったり、お店でサービスしてもらっても「サンキュー」や「メルシー」と言えば、相手の気持ちがやさしくなります。
もちろん日本語でも、「ありがとうございます」を自然に適切な場で適切に使えれば、とてもエレガントで品格も高まります。
たとえばレディファーストでエレベーターで先を譲られた場合、知らん顔で乗るのでなく、ちょっと会釈して「ありがとうございます」という二言を添えます。
席をつめて座る空間を作ってもらったときには知らない人にもありがとうと言います。
着ている洋服やアクセサリーをはめられた場合も、「いいえ安物なんですよ」なんて下手に謙遜するよりさりげなく「ありがとうございます」と受けましょう。
自分の仕事をはめられた場合も、素直に「ありがとうございます」と感謝します。
もちろんチームでした仕事の場合は、「みんなで頑張ったんです」とか「○○さんたちのおかげです」とつけくわえます。
書いた論文やスピーチをはめられると、うれしくなっていろいろ工夫した点や独自性を言いたくなるのですが、その場合も「ありがとうございます」と軽く受けましょう。
もちろんこちらからも仕事を手伝ってくれたり、伝言を伝えてくれた人にはありがとうと心を込めてお礼を言います。
その職に就いているから手伝うのが当然という態度ではいけません。
レストランのウエイターや、レジの人にもお金を払っているのだからサービスを受けるのは当然だという態度でなく、「ありがとう」と丁寧に言いましょう。
ファーストフード店や、コンビニエンスストアのアルバイト店員でもマニュアルで教育され、接客のときには「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」と元気に叫ぶのに引き換え、客は無愛想すぎます。
日本人は日常生活では「ありがとうございます」という言葉をあまり使わないのは残念なことです。
「ありがとうございます」のかわりに「恐れ入ります」「すみません」という言葉を感謝を表す意味で使う人もいますが、私の好みでは「ありがとうございます」のほうが自然な気がします。
受け答えのときに「おかげさまです」という言葉も私はとても好きですが、やや古めかしい感じがするかもしれません。
もっとも「恐れ入りますが」とか「失礼ですが」という言葉は、何か伝える文章の冒頭に置くと、当たりがとても柔らかくなります。
たとえば「恐れ入りますが、○○をお持ちください」「恐れ入りますが、○○していただけませんか」「失礼ですが、○○ではないでしょうか」と言えば、物事を頼んだり、間違いを指摘するときにも相手の気持ちを傷つけません。
見知らぬ人に呼びかけるときも、時代劇のように「そこのお女中」というわけにもいかないですから、「失礼ですが」「恐れ入りますが」とつけると話しかけやすくなります。
ちょっとした「便利な言葉」を上手に使い、礼儀正しく振舞いましょう。
「ありがとう」とか「引き受けました」という言葉は相手にとって気持のいい言葉で自分も幸せになりますが、「だめです」「いやです」「できません」という言葉は本人もつらく言いにくい言葉です。
明確に「ノー」といわないで断る意志を伝える技術も、社会生活やビジネスの場で発達しています。
女性も仕事の上でそうした間接的な拒否の表現を身につける必要があります。
しかし、女性は時にはきっぱり拒否する言葉をいわなければなりません。
いまだに「女怪は恥ずかしがりやだから、好きでもいやだというのだ」と誤解して、強引にせまってくる人もいます。
甘い態度でレイプの被害者になることもあります。
また断わる時は結論だけ伝えるのではなく、どうしてそう言わねばならないのか、丁寧に理由や背景を説明しましょう。
言葉を読み、書き、話すのは人間が生きて社会生活をし、人とコミュニケーションをするために必要不可欠の能力です。
読み書き能力は学校で身につけますが、話す能力はそれ以前、家庭であるいは幼稚園や保育所で幼児のうちから身につけます。
だから誰でも日本語を話せるはずですが、成人後、仕事やプライベートな場で、コミュニケーションをとる能力を十分身につけている人は多くありません。
「私的には〜」「とゆーか」「感動するじゃないですか」などと言われるのはあまり好きではありません。
仲間内で仲間だけで通じる略語や業界語は、仲間に属さない人からはとても聞きにくいものです。
若者の仲間内の言葉が、しばしば非難批判の対象になりますが、主婦同士でも、公務員同士でも、教員同士でも、仲間には仲間独特の暗語や業界語や言い回しがあり、グループ外の人には感じが悪い日本語です。
それでも仲間内はそれで仲間意識を確かめ合っているのかもしれませんし、通じるからいいでしょう。
問題は仲間以外の人にきちんとコミュニケーションできるかどうかです。
知らない人がいるなかで、正しい日本語で、はっきりと大きな声で話せるでしょうか。
折り目正しく話すべき場では、折り目正しく話しましょう。
公的な場や人前で話す機会には、何を言うのか前もって整理しておくことが必要です。
順序と要点をメモしておきましょう。
人前で話すときに緊張するのは端から見ていてほほえましいときもありますが、あまり品格は感じられません。
国会答弁や、記者会見などでは誰でもある程度緊張しますが、そうした公的な場で大会社の社長さんが上がって硬くなって話すのはあまり感心しません。
誰でもキチンと正式の場で話す訓練が必要です。
専門のボイストレーニングでは腹式呼吸、口を大きく開いて母音を叫ぶところから始めます。
最近のアナウンサーやタレントはとても早口ですが、素人の私たちが早口で話すと、言っていることが相手に伝わらないことがあります。
私たちはまずはっきり、ゆっくり相手に伝わっているかどうか反応を確かめながら話しましょう。
会話は相手に伝わらなければ話す意味がありません。
男女平等を履き違えて、女性も丁寧な言葉や敬語や女性らしい言葉を使わなくてもいいと誤解している人がいます。
「なにしてるんだよ」「ばっかやろー」「くそっばばあ」などと乱暴な口をきいたり、口汚いののしり言葉を言う女性もいて驚かされます。

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